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3.気候、野生動物

気 候

 気温30度というのが昼間の平均気温でした。通年でこんなものだそうです。湿度が高いので、丁度真夏の東京みたいなもの、と考えてもらえればよいかと思います。ただ違うのは、ギラギラする太陽がないこと。意外かもしれませんが、実際に、いつもどんよりとした真綿状の雲がうっすらと敷き詰められた状態なのです。お陰で日本から持参した日焼け止めクリームは使わずじまいでした。

 朝方は26度程度と低いので、涼しいうちに行動開始するようです。(渋滞がひどいので早めに家を出る、というのもある)朝、4時起き、5時起きなどはざらで、6時前には家を出てしまう人も多いようです。

 朝、陽が昇るとどこからか念仏?コーラン?が聞こえてきます。また、週末はまだ薄暗い時間に太鼓を叩きながら集団でマラソンをする人がいるのは、なんとも迷惑な話ですね。

 アクラでも少し海に近い地域、例えば私が行ったエンクルマ初代大統領の博物館あたりでは、木陰のベンチに座っていると、とても心地よい風が吹き抜けました。ちょっと奥に入った地域では、無風なもので、湿度とあいまって、暑いこと、暑いこと。







野生動物?

 皆さん、アフリカというと野生動物のことを期待されるかと思ったもので、このテーマ・項目を加えました。しかし期待されているような野生動物には一度も出くわしませんでした。ちなみにガーナ人である友人は都会生まれなもので、初めてライオンや象を見たのはアメリカ東部のボストン動物園だったそうです。

 この国(都市部)で私が目にした動物は、犬、猫、鶏、山羊、牛です。猫はいくぶんスリムかなとは思うものの、ほぼ日本と同じようなもの。犬は、少々顔が面長で耳もピンとたっています。鶏はいろいろな種類がいるようで、大柄なもの、小柄なものがいました。こちらでは、冷凍輸入チキンが大量に入ってくるので、国内の養鶏といったものは産業としてまったくふるわないようで、個人的に飼っているだけのようです。

 山羊はご馳走なのだそうです、けっしてペットではありません。住宅街でも、子連れの山羊の親子が歩き回っているのを良くみかけますが、なんとも可愛らしいです。あと牛は、これはもう本格的に牛飼いをしているので、集団で移動しています。勿論、都心ではなく郊外で、です。

 さて、私が見た唯一の野生動物はグラスカッター。世界遺産であるケープコースへ行った帰り道、道ばたで男の人がカタカナの「キ」という形の何かを振り回しています。良く見ると、これがグラスカッターの開き(魚の開き状)でした。日本流に言えば、イモリの黒焼きとでも言った感じでしょうか。グラスカッターはねずみとウサギの中間のような動物。それを捕まえ、内臓を取り除いて「キ」の字に串刺しして焼き、それを路肩で販売している訳です。さすがに私もこれを買う気にはなれませんでした。




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