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6.水事情・食事情・買い物


水事情

 ヴィジャイ・マハジャン著「アフリカ動きだす9億人市場」によれば、最小単位のコインで庶民が買える商品作りが必要とありました、手のひらサイズの水パックがこれにあたる(最小コイン、5ペソワで買うことが出来る)。

 水道水は飲んではいけない、飲むのなら冷蔵庫に入れてあるミネラルウォーター(ペットボトル)を飲むように友人に言われました。水道水、見た目には綺麗な水で、歯磨きもこれでしていましたが、彼は昨年秋に米国からガーナに戻り、この水道水を飲んで下痢したのだとか。彼が母親にその話をしたら「バカだねぇ、水道水なんて飲んじゃだめだよ」と言われたのだとか。

 水圧が低いためかと思いますが、トイレなどの流れが良くありません。対策として、屋外にコンクリート作りの台を用意しここに乗せたポリタンクに一旦水を溜めてから家内に引き込んでいるのですが、それでもまだ弱いですねぇ。シャワーの水圧も弱いので、マッサージ効果を期待出来るような水圧にはならないです。

 キッチンなどの家庭排水は、すべて家の外の下水に排出されているようです。どうりで溝が汚い訳ですね。これがボーフラ(蚊の幼虫)の沸く元凶の 1つとなっているのだと推測しています。(もっとも昔は日本だってそんなものでした)




食事情

 まずは「食材」アメリカ流の綺麗なスーパーもあり、そこへ行けば食材が豊富に並んでいます(アクアモール、コアラ、など)。ただし日本食材(例えばキッコーマン醤油など)はありませんでした。


 
 こちらがプランテイン、長めのバナナで、基本、調理して食べるもの  こちらはヤムイモ、蒸す、もしくは揚げて食べる。また叩きつぶして餅状にしても食べる。

上の段、左が蒸したもの、右が揚げた状態
下はアジの素揚げ、という感じ


 「庶民の食べ物」 バナナ、プランテイン(青い長いバナナで調理して食べるもの)ヤムイモ、キャサバが主食だが、近年は海外から「米」が大量に入ってきています。意外だったのが、思いのほかガーナ人は魚を好んで食べること。1度、友人と港で魚を買い付けましたが、その時に見た範囲では、アジか鰯のような小魚から、鱗から見てサバのようなもの。更にタコ、イカ、カニ、高級なところでは伊勢エビ(?)のような海老もありました。変わったところではエイなども売られていて、つまりなんでもありそうでした。肉は、鶏が一番ポピュラーで、牛、豚、羊、山羊、などがレストランメニューにも登場していた。


  こちらがフーフー、ヤムイモを叩いて餅のよう。こちらはちょっぴり辛いスープに牛肉が入ったもの。

こちらはジョロフ(Jolloff)、ミックスフライという感じ



 
 典型的なガーナ料理の1つがフーフーだと聞きました。食べて見ましたが、日本のお餅のようなものです。餅と同じで特段これ自体に味があるわけではありませんので、雑煮のように汁物に入れて食べます。まあ暑い国ですから辛いスープが多いようで、具としては鶏肉だったり牛肉だったり山羊肉だったり、さらには魚だったりします。フーフーの材料はヤムイモだそうです。ヤムイモを茹でたものも食べてみましたが、里芋みたいな感じでした。周りが少し粘つくというか、もっちりした食感があるのです。クセの無い味ですので、日本人にも合うでしょう。

 ところで初めてガーナ料理のお店に入ってみて、あれっと思ったのは風呂の手桶のようなものに水を入れテーブルに置いてあったことです。聞けば、正しい食べ方はナイフ、フォークではなく手(右手)で食べるのだそうです。手桶の水と一緒に皿洗い洗剤が置いてありました。これも手を洗うのに使うのだそうです。最初は、客に皿を洗えと言っているの?と不思議な感じでした。




 友人がランチを飲み物とともに買ってきてくれました。なんとミルクティーはビニール袋に入っていました。これでは飲めないので、彼のオフィスのお向かいに行って、雑貨店でコーヒーカップを買ってきました。  レストランでコーヒーを頼むとポットに入ったお湯とともに、ネスカフェ(インスタントコーヒー)スティックが2本、付いてきました。もしコーヒー豆を使ったコーヒーが飲みたければそれを指定しないといけないようですね。

 こちらはミートパイ。中身の味付けはカレー味でした。
右のコーヒーはネスカフェ、インスタントコーヒー

チキンと炒飯状のご飯。こんな組合せのメニューが多いですね。


   もしあなたが日本にいて、ガーナ料理を食べてみたいと思われたら ・・・ ガーナ料理のレストラン(埼玉県草加)へどうぞ


 「味付け」 一般に塩っぱい(ソルティ)か、辛い(スパイシー)かのいずれかです。日本料理のような淡い中にも繊細な味付け、といったものは期待できません。なにせこの国では3食、食べられるだけマシなのですから。まいったのは、フランキーという比較的外人客の多いレストランで、野菜スープを頼んだ時のこと。私としては、少々胃が疲れてきていたもので、ミネストローネスープのようなものをイメージしていたのですが、出てきたものは、刻んだ野菜が入った辛〜いスープでした。日本のような味わいのある「おすまし」とまでは期待しませんが、もう少しうま味のある薄味のスープがないものでしょうか。多分、ガーナの人にとっては、濃い、辛い味に慣れているので、日本流では物足りないと思うのでしょう。

 塩っぱいのは、気温30度の場所ですから汗をかき、塩分が体内から抜けていきますので、補充という意味でも大事なのでしょう。また塩分、辛みは、(冷蔵といった)食料保存方法が未発達なガーナでは、防腐という意味合いでも大切なのでしょう。あとは、やはり辛みは暑い国では、食欲増進にも有効ですね。一部の料理にカレー味があったので友人に聞いてみたところ、ガーナ独自のものではなく、インドのカレーパウダーが近年入ってきて、それが受け入れられ定着したのだとか。ちなみに街中でインド人を見かけることはなかったので、もしかして、インドも統治していた英国人が間接的にもたらしたものかもしれませんね。

 食材に鶏が使われることが多いのですが、海外から冷凍物が輸入されているようで、料理としてはいささか焼きすぎと思うくらいばりばりに焼かれていました。日本のようなジューシーで柔らかい鶏肉料理は望むらくもないですね。
 あと、魚も良く食べます。調理法としては、これまた高温多湿の国にしては、鮮度維持の方法が未発達ですので、どうしても火を通して食べることになります。この国にも寿司屋があると聞きましたが、行ってみようかという気にはなれませんでした。さて、それで魚の調理方法ですが、まあ焼くか油で揚げるかのいずれかです。


 中華料理はかなりポピュラーです。しかし食べてみると、どうやら中国人から教えて貰ってガーナの人が料理している、そんな味付けです。ガーナ人は好んでお米を食べますので炒飯は勿論、焼きそばもあります。ただ、日本で食べているような綺麗な色合いには仕上がりませんで、また付いてくるチキンや春巻きも、やはり揚げすぎでバリバリです。まあ、安く食べられるかが先で、もっと美味しく食べる、はまだ先になってからなのでしょう。

 この国で清潔かどうかを問うたら何も食べられないでしょう。私は案外平気で、いろいろ食べてみましたが、幸いなことに食事が理由でお腹を壊したことは1度もありませんでした。(就寝中のエアコンが効き過ぎてお腹を壊しましたが)基本は、唾液には殺菌力があるそうですので口の中で良く噛んでしてから食べるようにしていました。お陰でガーナ人の友人と3食同じものを食べていて、彼が下痢をした際も、私はセーフでした(笑)。

 ちなみにこの時疑われた食材はエビでした。郊外にある世界遺産、ケープコースへと行った際の帰り道、道ばたで売っていたケインケ/ KENKA (写真右・トウモロコシを挽いたものに塩をし、それをバナナの葉で包んで蒸したもの)、それに合う副食、エビの佃煮状のものを友人が買いました。そのエビを私も貰って食べましたが、味はおかしくなかったものの、暑い国ですので、臭いが多少強くなっていました。そんなことで私は味見程度(3、4匹食べ)で終わりにしたのですが、彼は残り全部を食べてしまいました。どうやらそれが原因だったようです。翌日から友人は下痢と腹痛で苦労していました。


  ● こちらはガーナ政府観光局の「料理」のページ。英語で書かれていますが写真だけでもどんな料理があるのか良く分かります。


買い物 ・・・ 日々の生活の中で

 

 カラフルで綺麗ですねぇ。中国製かな?

 お好みの石けんを買ってくださいね。

 木彫りの彫刻です、お土産にいかが?

 市場の隅では、調理道具も売っています

 衣類とスーツケース、旅行の際はここに来ればいい この少年失業中なのだとか。仲間が頭を刈ってくれています






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