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事 前 準 備


いま、なぜ「アフリカ」なのか
  ・・・ (2009/10/25)

  アメリカ留学時代に、仲の良い友達がいた。ガーナ人の彼は中学校から授業は英語だったのだとかで、たどたどしい私の英語会話に付き合ってくれた。その後、私は日本に帰国したが、彼はアメリカ滞在を続け、大学院卒業後は就職、ガーナからお嫁さんも迎えた。何十年もアメリカに滞在し、ついには永住権も取得していた。

  そんな彼が、ガーナに戻った。世界各国を訪問した私も、アフリカだけは行ったことがなく、彼と相談をしガーナに彼を訪ねることになった。そこからにわかにアフリカについての勉強が始まった。  



アフリカ進出の敵は
中国・欧州勢

株式会社ウェッジ 発行
 400円(税込)







民間大使ガーナへ行く icon 
浅井和子/著 
文芸社,
価格  1,155円(税込)






   




アフリカ動きだす9億人市場 icon
ヴィジャイ・マハジャン/著 松本裕/訳 英治出版、2009年07月発行、価格  2,310円(税込)  









会社退職から1ヶ月半、次は黄熱病の予防接種を
  ・・・ (2009/12/08) 

 あっという間に1ヶ月半がたった。

 さて、本日、生ワクチンの接種を受けてきた。こういうと、友人は「新型インフルエンザの接種、良く受けられたねぇ」と。私の場合は黄熱病の生ワクチン。さて、「生」と名前がつくと賞味期限が厳しいらしい。新型インフルエンザのワクチンにしても、一旦ボトルの封を切ったら使い切ってしまわなくてはいけないらしい。そんなことで、順番待ちが大変なのにもかかわらず、片方では余った、というか、使い切れず賞味期限が来て廃棄せざるをえないケースがあるのだとか。

 さて、黄熱病のワクチン接種なんて、そんなに希望者がいるわけではなさそう。そんなことで、東京都内の場合、週1回にまとめて接種を実施ているようだ。まずは電話予約が必要。私の場合3週間先を指定することでようやく予約が取れた。
 アフリカで言えば、地中海に面したアフリカ北部と、南アフリカなどの南部を除いた部分、つまり中央アフリカ(右、地図参照)は、黄熱病の予防接種をしていなと入国出来ない。つまり、ちょっと思いつきでハワイへ行ってきま〜す、といったノリはまったく不可能ということです。

 この予防接種、毎週火曜日のみ。新橋からモノレール、「ゆりかもめ」に乗ってお台場のテレコムセンター駅で降り、大江戸温泉の横を戻る形で総合庁舎にある検疫所で受けることが可能に。
 事前に書類に記入してあるので(書類はホームページからダウンロード出来る)、まずは2階の売店に行って、手数料相当の収入印紙を購入。国に納めるお金だから収入印紙で、ということに。売店のおばさん、慣れているようで8530円分、小さなビニールの袋に入れて手渡してくれた。なんともにこやかで、これから黄熱病なる恐ろしげなワクチンを接種する私の心を和ませてくれる。

 1時半に8階の検疫所に行くと既に多数の人が椅子に座って並んでいた。ざっと数えて30人程度だろうか。中には自衛隊とおぼわしき制服の人が何人かいた。年配者では白髪から推測して70歳くらいかな?と思える女性、また、お母さんに連れられた小学生の女の子もいた。多分、父親の仕事の関係で、アフリカへ行くのだろう。


 そもそも接種前の問診票には、病歴から、当日の体温まで記入する。その記入について、個別に呼ばれて追加で質問をされたりもする。ますます黄熱病なるものが、大変な疾患だということを伺わせる。前後の待ち時間があってトータル1時間超の時間が必要だが、実際の接種は、2秒。終わってから接種の証明書を貰うわけだが、ゆっくりしていってくれという。聞けば、時々、気分が悪くなる人が出るらしい。様子をみてから帰宅して、ということだそうだ。このビル、お台場の日当たりの良い場所にあるため、ワクチン接種で、というよりは、西日の暑さで気分が悪くなりそうだった。


 この接種、今日受けても本日から有効になるわけではないのだそうです。10日たって初めて有効になるのだそう。ちなみに、ワクチンの内容についての推測だが、製造元(製薬会社?)で、黄熱病のウイルスを弱らせておいてくれる。そうしておけば、私のような都会のへなちょこの「白血球」でも、十分戦えるようになる。一旦、黄熱病に勝てば、それで私の体は「10年」は耐性が出来るということなのだろう。


 この日、帰り道、新橋に戻って腕時計を買った。今まで使っていたものが、チタンのベルトのジョイント部分が折れてしまったからだ。まあ、かなり古かったし、ソーラー電池の充電効率が落ち、昼間の充電が十分に出来ない時は、朝起きた時に停止してしまっている、などということもしばしば。
 さて、何で時計の話しなんか?というと、実は買った時計、今度は(ソーラー電池は止めて)電池式にしたのだ。その電池の持ちが「10年」だという。偶然の一致だが、黄熱病の有効期間も、本日買った時計も、有効期限が10年ということ。


 60歳になるまでは、「今の体力、気力なら70歳まで働こう」などということは、考えられなかった。次の10年を経て、70歳になって初めて、今回同様に、さて次の10年はどう生きようかと、考え得るのだろう。10年後の自分に、「おまえ、良くがんばったよ」と褒めてあげられるようにしなくては、と思う。そのタイミングは、この腕時計が教えてくれるのだろう。


<参考リンク>

厚生労働省検疫所(http://www.forth.go.jp/keneki/tokyo/syokai/yobo.html

【黄 熱】アフリカや南米の熱帯地域に行く人にお勧めのワクチンです。黄熱ワクチンの接種済み証明書を入国時に要求する国や帰国時の乗り換えの時に要求する国もありますので、検疫所で確認して下さい。
 黄熱は蚊によって媒介されるウイルス性の感染症で、致死率は5〜10%ですが、流行時や免疫をもたない旅行者などでは、60%以上に達するという報告もあります。ワクチンは1回の接種で10年間有効です。接種済み証明書は接種後10日目から有効になります。





夢の始まり・まもなくアフリカへ渡航  (2010/01/10) 


  前にもお伝えしましたが、アフリカ(ガーナ)へ行くとなると、ちょっとハワイに行ってきます、といったノリでは無理。まず黄熱病の予防接種が済んでいないとビザの申請が出来ない。ビザ取得はたとえ観光であったとしても必須。この2つだけでも、数週間のゆとりがないと完了出来ませんから。

  さて、ティケットも購入したので、あとは黄熱病以外の病気予防とか、友人へのお土産とかに時間を使っています。そんな中で、マラリア予防が大事そうなことが渡航経験者のブログなどを拝見していると良く分かりました。

  熱帯地域では、ごくあたりまえなこの病気、現地の人はサバイバル出来る血液型になっているようです。詳しくは「こちら」を読んで貰うとして、簡単に紹介すると、アフリカの人達の赤血球は構造から「鎌状赤血球」と呼ばれ、我々とは違う形状をしているのだそうです。これが原因で貧血が起こしやすいのだそうですが、反対にマラリアに対しては有利なのだそうです。つまりは現地特有の病気によって種が滅びないように体内の血液の形を変えてサバイバルしてきた、ということかと。神様はすごいなぁ、人間の体ってすごいなぁ、と感心します。


 さて、さて、マラリア予防薬にどんなものがあり、どの薬が入手可能で、また値段はいくらくらいするものかをインターネットで調べてみました。結果、日本で承認薬となっているもの、また日本では未承認だが世界的には広く使われているものなどがありました。また、これらは予防薬なので保険の適応がないことも分かりました。

日比谷クリニック ・・・ マラロン(MALARONE)という日本では未承認ですが
                                  世界的に使われている薬を、アンケートに答えることを
                                  条件に低額(1錠850円)で提供してくれています。

インターナショナルクリニック ・・・ 在日外国人の人たちが利用するクリニック
                                  のようで、世界各国の事情に応じた対応をしてくれてい
                                  るようです。

品川イーストクリニック ・・・ 海外渡航者に向け、いろいろな医療サービスを
                                  しているクリニックのようです。
 


 日比谷クリニックでマラロンを処方して貰った際、医師からあったアドバイスは、「マラロンはマラリアに効くが、蚊を媒介する病気が他にも多数あるので、とにもかくにも蚊に刺されないようにしてください」でした。と言われても、蚊取り線香くらいしか思いつかなかった。現地でもDEETという成分が30%程度含まれるものがあるはずなので、それを購入し使用すると良いですよと。

 マラリア予防薬、マラロン(1錠850円×”滞在日数+前2日+帰国後7日”)の支払いをすべく会計の窓口へ寄ったら、近くにDEETという成分が34.34%含まれる虫除けローションが展示してあるのに気がつきました。聞いてみたら、これも販売しているとここと。ついでなので、これも購入しておきました。参考までに写真で紹介しておきますが「ULTRATHON」というローション。なんでも、蚊よけの成分DEETが日本で市販されているものより数段多いのだとか(34.34%)。

 人差し指程度の短いチューブが2500円なんて、高いな〜と思いましたが、インターネットで調べてみたら4000円から高いところで8000円近くの値段で販売していたところもあったので、この2500円という価格はとても良心的なのだということが分かりました。

 ちなみに製造が文房具や防水スプレーなどで知られた3M(スリーエム)の製品ということ、意外でした。へぇ〜虫除けなんかも作っているのかぁ。説明資料によれば、3M社のポリマー技術を使いDEETという成分をカプセルで包み、これにより効果を12時間持たせることが出来たのだとか。納得。

 ※ 3M(スリーエム)はミネソタ・マイニング&マニュファクチャリングの略なのだとか。つまり
   元々は鉱山関係の会社だったのかな。

 これらの薬を入手してみて感じたのは、世界では普及していても、日本では厚生労働省が認可していないが為に、一般では入手が困難なこと。日本人以外に効く薬なら、日本人にも有効なはずですが、なぜか認可していないのですね。まあ、インターネットで探せば、私同様に入手方法は見つかるので、さして問題ではありませんが。

※ ULTRATHON、もしくは同等品は現地で入手、ということで問題なさそうです。ただ、マラロンは高額薬品ゆえに、
   バイアグラのように、まがい物が販売されているようですので、信頼出来るところで入手しておくと良いですね。


<参考>
3M社のULTRATHONの紹介ページ

46才の情報発信 ・・・ 利用者のコメント

ふたりの歩き方 ・・・ 利用者のコメント

日比谷クリニックのULTRATHON紹介ページもありました (PDF)

アメリカの登山用具ショップ ・・・ アメリカで買えば10ドル(1000円)程度、但し日本までの送料が同額程度かかるとか。





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